「TOPIXの推移をこれまで以上にしっかりとフォローしましょう」
いつものように市況を展望する前に、今回は新刊のご案内
と、その出版記念講演会の告知をさせて下さい。
[1] 新刊のご案内です
今年の夏は、新刊を2冊上梓いたします。
1冊は単著で、すでに発売済みです。もう1冊は共著で、
8月25日が発売日です。
[1-1] 単著
私が単著で書き下ろした新刊が、7月21日に上梓され
ました。
タイトルは、「60歳までに億り人になる思考法」です。
(PHPビジネス新書:定価 1,320円)
本書は、PHP研究所様のビジネス新書で上梓するものです
から、小さめの新書サイズのものですが、288頁もある大部な
ものになりました。ほとんど全て書き下ろし原稿です。
株式投資のことはもちろんのこと、インフレ経済のことや、
講演会・勉強会でお話ししてご好評をいただいている生き方論
のようなことについても書き下ろしています。
その目次は、こちらをクリックして下さい。
[1-2] 共著
精神科医の奥田弘美さんとの共著で、「お金・孤独・健康」
という「老後の三大不安」について、対談形式のやさしい
解説書です。
タイトルは、「老後の不安がうまいこと晴れる本」です。
(すばる舎:定価 1,760円)
8月25日に発売されます。
Amazonで、予約受付中です。
(Amazonで、)タイトル名で検索していただければアクセス
できます。
その目次は、こちらをクリックして下さい。
[2] 出版記念講演会を2つ告知いたします
[2-1] 60歳までに億り人になる思考法 出版記念講演会@東京
単著の「60歳までに億り人になる思考法」の出版を記念して、
東京・渋谷で出版記念講演会を開催いたします。
ここでは、開催日と開催場所だけを簡潔にお知らせいたします。
詳しくは、こちらをクリックしてご参照下さい。
開催日 2026年8月22日 (日) 14時20分〜16時30分
(東京開催は開催時間が7月の名古屋開催と1時間
異なりますので、お間違えのないようにお願い
いたします。
なお、 こちらの講演会は、2026年8月21日(土)
23時59分まで受け付けています。)
開催場所 TKP ガーデンシティ 渋谷 1階 「ホールB」
アクセスは、こちらをクリックしてご参照下さい。
[2-2] 老後の不安がうまいこと晴れる本 出版記念講演会
共著の「老後の不安がうまいこと晴れる本」の出版を記念
して、東京・渋谷で出版記念講演会を開催いたします。
ここでは、開催日と開催場所だけを簡潔にお知らせいたします。
詳しくは、こちらをクリックしてご参照下さい。
開催日 2026年9月27日 (日) 14時20分〜16時30分
開催場所 TKP ガーデンシティ 渋谷 4階 「4E」
アクセスは、こちらをクリックしてご参照下さい。
[4] 市況展望 (執筆日時:8月17日 25時)
(1) AI・半導体関連銘柄について
前回(2026年7月18日配信)のこのメルマガでは、「AIバブル
の崩壊、もう始まってるんじゃね!?」と題しまして、「AI・
半導体一極集中相場の限界について考察しました。
もちろん、AIや半導体というものは、すでに生活インフラ
になっていますから、一気に消えてしまうものではないので、
「AI・半導体相場」も一気に崩壊してしまうのではない、
ということは前回のメルマガでも指摘しました。
ただ、AI・半導体相場は「ピークアウトした」と考えています。
世の中の出来事は、まだまだ続いていても、株式市場というのは、
いち早く「相場を終わらせて」、次へ次へと移っていくのです。
さて、私のホームページの「TOP PAGE」にも記載いたしましたが、
つい最近、遂に「私になりすました偽アカウント」がXなどの
SNS上に存在することがわかりました。
偽アカウントは、いくつか存在するようですが、その中で、
千種警察署の人が見つけて下さったのは、Xの偽アカウントで、
「私のなりすまし」が、しきりに「典型的なAI・半導体関連
銘柄」を推している内容のものでした。
このことからも、「典型的なAI・半導体関連銘柄」はピーク
アウトしたということを示していると考えています。悪質な輩が、
自分達が高値で買ってしまった「典型的なAI・半導体関連銘柄」
の株価を釣り上げたいから、(きっと、私だけではなく、もっと
著名な多く方々の偽アカウントもたくさん駆使して、)偽情報を
流布しているのでしょう。
そんなことまでして、偽の情報を流布して相場を煽らないと、
「典型的なAI・半導体関連銘柄」の株価はもう下がる一方だと
焦っているのが見え見えです。
なお、読者様の通報で判明した偽アカウントにつきましては、
「LINEに誘導して、金品を詐取する目的のもの」も存在して
いるようですので、充分にご注意下さい。
さて、話を戻します。
私はAI・半導体関連銘柄が全部ダメになるという意図で
申し上げているのではありません。
これからは、AI・半導体銘柄の中でも、「本当に将来有望な
銘柄」とそうではない銘柄に選別されていくことになるのであろう
と思います。
ただ、その「選別」は非常に困難ですので、AI・半導体に
関連する定性的な情報収集とそれを解析することに、よほど
長けた人でないと、これからのAI・半導体相場を勝ち抜く
のは難しいであろうと考えています。
(2) これからはTOPIXも重視ていきましょう
これまでにも、AI・半導体一極集中相場のせいで、日経平均
株価が異様につり上がっていて、NT倍率が異常値を示している、
ということを論じてきました。
8月14日の時点のNT倍率は「16.4倍」なので、依然として
高水準で推移しています。
実は、株式市場においては、これまでにも、「日経平均株価は
日本株の実態をきちんと映し出していない。その点では、TOPIXの
方が有益である」という指摘は何度かありました。
しかし、昨今ほどにそのことが的を射ることはありませんでした。
すなわち、昨今、特に今年に入って以降は、「日経平均株価は
日本株の実態をきちんと映し出していない」という状況が、
非常に顕著になってます。
そこで、これからはTOPIXとNT倍率も併せて見ていくのが適切
でしょう。
(3) 8月17日時点の各種の指標
日経平均株価のファンダメンタルズ指標とテクニカル指標を
簡潔に概観します。
(「ストキャスティクス」を「ストキャ」と略して表記します。)
また、TOPIXの値とNT倍率もお示します。
後の<コメント>において、1年前と現時点を比較しますので、
データも、1年前のものを先に掲載します。
<1年前の2025年8月18日のデータ>
日経平均株価 −−−−−− 43,714円
日経平均のEPSの値 −− 2,438円(予想値ベース)
日経平均のPERの値 −− 17.93倍(予想値ベース)
日経平均のBPSの値 −− 27,493円
日経平均のPBRの値 −−− 1.59倍
日経平均のROEの値 −−− 8.9%
日足のRSIの値 −−− 71.86
日足のストキャの値 −− 85.22
週足のRSIの値 −−− 73.28
週足のストキャの値 −− 86.09
ドル建て日経平均株価 −− 296.46ドル
(ドル円レート −− 147.86円/ドル)
TOPIXの値 −−−−−−−− 3,120円
NT倍率 −−−−−−−−− 14.0倍
そして、同じ項目の現時点の値をお示しします。
<今年8月17日のデータ>
日経平均株価 −−−−−− 68,220円
日経平均のEPSの値 −− 3,920円(予想値ベース)
日経平均のPERの値 −− 17.66倍(予想値ベース)
日経平均のBPSの値 −− 35,865円
日経平均のPBRの値 −−− 1.93倍
日経平均のROEの値 −−− 10.9%
日足のRSIの値 −−− 65.45
日足のストキャの値 −− 86.21
週足のRSIの値 −−− 65.99
週足のストキャの値 −− 78.55
ドル建て日経平均株価 −− 428.56ドル
(ドル円レート −− 159.03円/ドル)
TOPIXの値 −−−−−−−− 4,184円
NT倍率 −−−−−−−−− 16.4倍
<コメント>
今回は、これらの2025年8月18日のデータと今年8月17日
のデータを比較して、簡潔に考察を展開します。
なお、確認までですが、日経平均株価はAI・半導体関連
銘柄を含む225銘柄で構成されていて、TOPIXもAI・半導体
関連銘柄を含みますが、1,550銘柄で構成されています。
そのため、日経平均株価に比べますと、TOPIXはAI・半導体
関連銘柄の影響をあまり大きくは受けない、というわけです。
(TOPIXにもAI・半導体関連銘柄が含まれていますので、
もちろん、TOPIXがAI・半導体関連銘柄の影響を受けない
というわけではありません。)
<1> 日経平均株価
・1年前 −− 43,714円
・現時点 −− 68,220円
単純計算で「1.56倍」です。
<2> TOPIXの値
・1年前 −− 3,120
・現時点 −− 4,184
単純計算で「1.34倍」です。
<3> 解釈 1
このように、1年前と比較すると、日経平均株価は、まだ
明らかにAI・半導体関連銘柄に引っ張られています。
それは、単純計算の倍率の違いに表れていますし、
NT倍率の違いにも、もろに表れています。
・1年前のNT倍率 −− 14.0倍
・現時点のNT倍率 −− 16.5倍
前回も述べましたが、NT倍率の最頻値は「14倍台」
であり、このことが、「NT倍率が14倍台になるまでは、
日経平均株価がAI・半導体関連銘柄に引っ張られて
いる」と考える根拠です。
<4> 日経平均のEPSの予想値とPERの予想値
・1年前の日経平均のEPSの予想値 −− 2,438円
・現時点の日経平均のEPSの予想値 −− 3,920円
単純計算で「1.61倍」です。
・1年前の日経平均のPERの予想値 −− 17.93倍
・現時点の日経平均のPERの予想値 −− 17.66倍
<5> 解釈 2
上の<1>で見たように、日経平均株価の水準は1年前の
「1.56倍」になっていますが、日経平均のEPSの予想値
も「1.61倍」になっているので、日経平均のPERの予想
値の水準はほとんど変わらないのです。
このことをもって、「今の株価はバブルではない」とよく
言われますが、AIバブルの影響で、日経平均のEPSの
予想値自体が、ややバブっているとすれば、その修正過程で
日経平均株価の下方修正が生じる可能性は充分にあります。
<6> 日経平均のPBRの値・ROEの値
・1年前の日経平均のPBRの値 −− 1.59倍
・現時点の日経平均のPBRの値 −− 1.93倍
・1年前の日経平均のROEの値 −− 8.9%
・現時点の日経平均のROEの値 −− 10.9%
<7> 解釈 3
PBRの値とROEの値の関係式については、「株主
資本コスト」・「長期成長率」といった難しい概念が
絡んで参りますので、計算式の説明は割愛しまして、
「日本の場合は、ROEの値に応じて、PBRの値は
だいたいこのくらいが妥当だ」という数値のサンプルを
お示しすることにいたします。
ROEの値 PBRの妥当な値
・ 8.9%の場合 −−−− 1.18倍
・10.9%の場合 −−−− 1.58倍
理論上はこのようになるのですが、現実にはROEの
値が8.9%であった去年のPBRの値は「1.59倍」でした。
実際と理論の間に(1.59 ÷ 1.18 =)「1.347倍」の乖離が
ありました。
そこで単純にこの「1.347倍」を現時点に当てはめますと、
現時点におけるPBRの妥当な値は(理論値の1.58倍 ×
1.347倍 =)「2.13倍」となりますから、現時点の日経
平均のPBRの「1.93倍」という値は、理論的には正当化
されます。
ただ、感覚的にはROEの値が「10.9%」の下で、PBR
の値が「1.93倍」というのは、やはり割高感は否めません。
<8> RSIとストキャの値
RSIとストキャの値は、1年前の値も現時点の値も、
あまり大きな違いはありません。また、値そのものも、
若干高めかな、という程度ですので、現時点の「68,220円」
という水準は、テクニカル的には、高すぎるかんじでは
ありません。
<9> ドル建て日経平均株価
・1年前のドル建て日経平均株価 −− 296.46ドル
・現時点のドル建て日経平均株価 −− 428.56ドル
単純計算で「1.44倍」です。
日経平均株価が単純計算で「1.56倍」であることに
比べると、ドル建ての日経平均株価は、まだ割安圏に
あるといえます。
これはひとえに円安(1年前、147.86円/ドル
→ 現時点、159.03円/ドル)によるものです。
円安の状態では、アメリカ人(正確には、ドル建てで
考える人)にとっては、日本企業が何割引かのバーゲン
セールになっているのです。
<ここまでのまとめ>
日経平均株価は、まだまだAI・半導体関連銘柄に
振り回されています。そういった期間においては、
ここで述べたような視点から、各種の指標を総合的に
判断しなければなりません。
また、AI・半導体関連銘柄には、今さら手を出さなく
ても、「Non−AI銘柄」にも、いくらでも投資妙味が
ある銘柄は探せます。
そして、これからはTOPIXの推移をこれまで以上に
しっかりとフォローしていく必要があります。
[5] 日経レバ(1570)からTOPIXに連動するETFへ
私はこれまで、日経平均株価の方向性について、
ある一定の確度の予測を展開して参りましたので、
個別銘柄では「日経レバレッジ (1570)」による利益
額が最も大きいです。
(「日経レバレッジ」の正式名称は、「NEXT
FUNDS 日経平均レバレッジ・インデックス
連動型上場投信です。)
しかし、今年3月に勃発した中東ショック以降、
「日経レバレッジ (1570)」には一切、手を付けて
いません。
その理由は、このメルマガでも述べていますように、
日経平均株価がAI・半導体関連銘柄に明らかに振り
回されるようになったからです。AI・半導体関連銘柄
に絡む思惑で乱高下する相場に振り回されるのは、どう
考えてもナンセンスなので、日経平均株価に連動する
「日経レバレッジ (1570)」とは距離を置くことにした
のです。
そして、この無料メルマガやProf. SAKAKI塾の塾生様
向けの有料メルマガの下書き原稿を書いている時に、
ごく最近、ふと気がついたことがあります。
それは、「日経レバレッジ (1570)」を売買する代わりに、
「TOPIXに連動して、TOPIXの値動きの2倍のボラティリティ
で価格が形成されるETFはないものか」ということです。
そこで、さっそく探してみましたら、ありました!
「TOPIXブル2倍上場投信 (1568)」です。
TOPIXの値は、非常にわかりやすくインフレに呼応して
右肩上がりを続けてきていますので、これなら「ナンセンス
に振り回されることはなさそうだ」と考えています。
ここで皆様も「TOPIXブル2倍上場投信 (1568)」
または、TOPIXの過去3年ないし5年の週足チャートを
ご覧になって下さい。
2025年4月の「トランプ関税ショック」と2026年3月の
中東ショックの時には下落していますが、それらを底にして、
着実に右肩上がりをしていることが見てとれます。株式が
「インフレ対抗力ある資産」だからです。
このようなわけで、NT倍率が正常化するまで(=「14倍台」
になるまで)は、私はナンセンスな日経平均株価に連動する
ETFではなくて、この「TOPIXブル2倍上場投信」を
手がけていこうかな、と考えています。
なお、TOPIXと、この「TOPIXブル2倍上場投信」の
チャートをご覧になるとおわかりのように、今は高値圏
ですので、今すぐには買いません。
だからといって、空売りもしません。このインフレのご時世に
空売りなんて、危険極まりないからです。
TOPIXと「TOPIXブル2倍上場投信」は高値圏なので、
今は見送りますが、週足チャートで13週移動平均線と接する
辺り(日足チャートでは75日移動平均線と接する辺り)が
買い場となるでしょう。
また、「TOPIXブル2倍上場投信」の主なリスクと注意点
としましては、
・長期投資に向かない
・高リスク商品である
という点があります。
すなわち、2営業日以上の期間では、複利の効果によって、
基準価額が原指数の変動率の「ちょうど2倍」よりも
マイナス方向へ乖離していくという特性があります。
また、これは短期的な差益を狙う上級者の投資家向け
ですので、初心者には取扱が難しいですし、長期の資産
形成には向いていません。
(このことは、通称「日経レバレッジ (1570)」にも
同じようなことが当てはまります。)
<今回は以上です。>
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