兜町大学教授の教え 無料メルマガ No.294 (2026年10月18日)



「Non-AI銘柄に勝機あり」


 いつものように市況を展望する前に、今回は定期講演会
の告知をさせて下さい。


[1] 定期講演会の告知です

 Prof. SAKAKI塾では、これまで毎年5月と11月に東京で
定期講演会を開催して参りました。

 今年も11月1日に定期講演会を開催いたします。
今回の場所は東京・品川です。(いつもの渋谷では
ありません。)

 この定期講演会の詳細とお申し込み方法につきましては、
こちらをクリックしてご参照下さい。

 いつものように、株式投資に関する話が中心ですが、
今回は「インフレ社会に対する心得」といった中長期的な
戦略についてもお話ししたいと考えております。

 満員になるか、10月30日まで受講申し込みを受け付け
ます。今のところは、まだ空席がありますので、奮って
お申し込み下さい。
 

[2] 市況展望 (執筆日時:10月18日 25時)

(1) 昨今の相場の特徴

 皆様もお気づきのように、昨今の相場は上下の振れ幅
が非常に大きい(ボラティリティが非常に高い)状況が
続いています。
 10月15日に前日比で「3,318円」の下落をしたのも、
その典型的な事例ですし、他にも上下の振れ幅が非常に
大きい事例が散見されます。

 今、取り急ぎで調べてみましたところ、今年に入って
からの191営業日のうちの約2割に当たる39の事例が、
前日比で「1.5%以上」の上昇をしています。
(39事例のうちの36の事例が、額面で前日比1,000円を
超える上昇です。)
 また、191営業日のうちの約17%に当たる32の事例が、
前日比で「1.5%以上」の下落をしています。
(その32事例のうちの27の事例が、額面で前日比1,000円
を超える下落です。)

 株式投資においては「額面」ではなくて、「率」を
見なければいけないのですが、やはり額面で前日比1,000円
を超える騰落(上昇・下落)が起こると印象的です。
 また、今年に入ってからは、額面で前日比2,000円を
超える騰落が20営業日、前日比3,000円を超える騰落が
5営業日起こっています。
 こういったボラティリティが非常に高い状況は、
個別銘柄の株価では、たまに発生しますが、日経平均
株価では過去においてあまり経験がないことです。
 そして、こういった状況が起こっている最大の理由は、
AI関連銘柄の株価が日々、大きく上がったり下がったり
してきたことにあると考えています。
 アメリカや韓国・台湾のAI関連企業の動向が良いと
日経平均株価が跳ね上がり、それとは逆に、海外のAI
関連企業の動向が悪いと日経平均株価が急落するという
ことの繰り返しで、「バッカみたい」というのが私の
偽らざる感想です。

 そこで次に、AI関連銘柄に振り回されにくい指標
であるTOPIXについて、上と同じ分析をしてみました。

 今年に入ってからの191営業日のうち、TOPIXが前日
比で「1.5%以上」の上昇をしたのは、全体の約1割に
当たる21の事例です。(日経平均株価は39事例)
 また、191営業日のうち、TOPIXが前日比で「1.5%
以上」の下落をしたのは、191営業日のうちの約1割に
当たる21の事例です。(日経平均株価は32事例)

 NT倍率はもちろんのこと、それとは異なる角度
から分析しても、日経平均株価のボラティリティが
高いということが鮮明になります。そして、その原因
は、AI関連銘柄の不安定な株価変動によるものです。
 日経平均株価の銘柄数は225銘柄で、そのうちの
AI関連の中核企業の数は10〜15銘柄くらいです。
 TOPIXの銘柄数は(10月18日現在)1634銘柄で、その
うちのAI関連の中核企業の数は、同じく10〜15
銘柄くらいですから、AI関連銘柄が日経平均株価
に与える影響度は、TOPIXのそれよりも「およそ7倍」
も大きいのです。
(TOPIXの銘柄数は将来的に1,000銘柄弱になること
が決まっていますが、今年の10月30日の時点では
移行措置の銘柄を含めて1,669銘柄になりますので、
当面は現在の状況が続くと考えられます。)

 こういった状況の時には、

1.震源地の銘柄群(主にAI銘柄群)には手を出さない
2.「PBR・PER・ROE・配当利回り」といった理論的な
  裏付けがある優良銘柄の安値圏しか買わない
3.日経平均株価が大きめの下落をしても、狼狽売りは
  しない

ということが大事です。

 生き馬の目を抜くと言われる株式市場で長く生き残り、
成果を積み上げていくためには、収益性(儲けよう
という気持ち)よりも、安全性(大きな損を出さない
こと)を重視しなければならないのです。
 私の趣味である「車の世界」でも、次のようなことが
言われています。それは、
「本当に良い車は、速く走ることよりも、安全に止まる
ことを重視している」
という言説です。株式投資にも同じことがいえるのです。


(2) Non-AI銘柄に勝機あり

 毎日「AI」という言葉を何度も耳にするような時
というのは、一般的には、AI関連銘柄に期待と注目
が集まりやすいわけですが、AI関連銘柄は「もう
今さら、割高すぎて、手出しは禁物」です。

 それに、AI関連銘柄の株価が急落した時には、
AI関連銘柄を高値で売り抜けた資金が、Non-AI
銘柄の中でも優良と認識されている銘柄の安値に
買いが入りますので、今こそ「Non-AIに勝機あり」
なのです。

「AI関連銘柄の次に大きく化ける銘柄は何だろう?」
というような問いに正確に答えるというような難しい
ことに挑戦する必要はありません。
 今こそ、「Non-AI銘柄の中でも優良と認識されて
いる銘柄の安値」を見つけて、それを淡々と仕込めば、
着実な成果が得られる時なのです。
 日経平均株価が大幅に下がって、みんながビビッて
いる時こそが「Non-AIの優良銘柄の買いのチャンス」
なのです。

 では、「Non-AI銘柄の中でも優良と認識されて
いる銘柄の安値をどうやって見つけるのか」ですが、
それは従来からのProf.サカキ式投資法に従って
銘柄選びと安値の分析をすればいいのです。
 Prof.サカキ式投資法は、「定性的な要因に
振り回されずに、定量的な分析手法によって、
堅実な安値と高値を見いだす手法」だからです。


 今月は配信日が遅れてしまいましたので、
少し短めですが、今回はここまでとさせて
ください。


<今回は以上です。>




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