「AI・半導体一極集中相場からの揺り戻しか!?」
いつものように市況を展望しますが、その前に
「定期講演会」について再告知をさせて下さい。
再告知の後に、市況展望を掲載いたします。
[0] 「定期講演会」についての再告知です
今回は、大きい教室ですので、まだ20席ほどの
残席がございます。5月23日までは受付いたし
ますので、直前のお申し込みも歓迎です。
なお、お申し込み済みの方と、ご興味のない方は、
この[0]を読み飛ばしていただいて、下の[1]に
お進み下さい。
来る5月24日(日)に、渋谷において定期講演会
「頑張れ!前期高齢者!」を開催いたします。
今年の6月8日に私も遂に「前期高齢者」になります。
そこで、今回はこんなタイトルにして、株式投資を通した
人生論についても、少し語ってみようかと考えています。
開催時刻は、「13時30分から16時30分」です。
途中に10分程度の休憩を2回はさみまして、中身は
計2時間40分程度を予定しています。
詳細は、当サイトの「講習会受付」のページ↓を
ご参照下さい。
http://www.prof-sakaki.com/zemi/lecture/lecture_260524.html
このメールでも、場所と日程と料金等の要点部分を
お知らせいたします。
<以下は、開催内容の要点です>
場所:東京・渋谷「TKPガーデンシティ渋谷」
1階 「ホールB」
日程:5月24日(日)13時30分〜16時30分
(10分程度の休憩2回を含む。)
予定内容:
1.市況展望
2.豊かな老後を獲得する方法
3.株式投資で負けない秘訣
4.日経平均株価が高値圏の今、狙える個別銘柄
5.質疑応答(時間が許す限り)
受講料:
基本料金 -------- 25,000円
準塾生様割引 ---- 20,000円
本塾生様割引 ---- 15,000円
VIP塾生様割引 --- 10,000円
ゼミ生様割引 ---- 10,000円
<開催内容の要点は以上です。>
お申し込みは、メールにて!
メールのタイトルを
「定期講演会 受講希望」
としていただいて、
・お名前(ふりがなも付記して下さい)
・ご住所(市区町村までで結構です。)
・ご年齢
・Prof. SAKAKI塾の塾生様か否か
を明記の上、sakaki@prof-sakaki.comまで
どうぞご一報下さい。折り返し、受付確認
のメールを差し上げます。
[1] AI・半導体一極集中相場
今回は、市況展望の前に、「AI・半導体
一極集中相場」について考えてみます。
日本株の中で「AI・半導体関連」の代表格
として、よく取り上げられるのは、次の8つの
銘柄です。(銘柄コード順)
(1) SUMCO (3436)
(2) 信越化学工業 (4063)
(3) ディスコ(6146)
(4) ルネサスエレクトロニクス (6723)
(5) アドバンテスト(6857)
(6) レーザーテック (6920)
(7) SCREEN HD(7735)
(8) 東京エレクトロン(8035)
これらの銘柄は全て、もちろん日経
平均採用銘柄です。
これらの銘柄の日経平均株価に対する
寄与度を詳細に検討するのは不可能に
近いので、ここではまず、これらの銘柄
と日経平均株価の次の諸データを比較
します。
・PBRの値
・PERの値(予想値ベース。下で「PER」と記す)
・ROEの値(予想値ベース。下で「ROE」と記す)
・予想配当利回りの値(下で「配当利」と記す)
・2025年1月6日(大発会の始値)から現在
(5月15日の終値)までの上昇率
データの基となる株価は2026年5月15日
の終値です。また、予想値が公表されて
いない場合は、直前期の確定値を用います。
また、赤字企業のPERとROEは、8銘柄の
平均値を求める際には除外します。
PBR PER ROE 配当利 上昇率
(1) SUMCO 1.87 赤字 − 0.6% 2.64倍
(2) 信越化学工業 2.96 28.1 10.5% 1.5% 1.35倍
(3) ディスコ 12.00 51.9 23.1% 0.8% 1.49倍
(4) ルネサスエレクトロニクス 2.71 赤字 − 0.8% 1.79倍
(5) アドバンテスト 24.02 41.1 58.5% 0.2% 2.82倍
(6) レーザーテック 15.27 47.9 31.9% 0.9% 2.51倍
(7) SCREEN HD 8.81 39.0 22.6% 1.5% 2.38倍
(8) 東京エレクトロン 11.18 40.1 27.9% 1.2% 2.05倍
(9) 8銘柄の平均値 9.85 41.4 29.1% 0.9% 2.13倍
(10) 日経平均株価 1.84 18.8 9.8% 1.6% 1.54倍
これらの数値を見ると、やはり、AI・
半導体関連銘柄が日経平均株価をかなり
上に引っ張っているということがわかります。
ただ、ここにきて、日経平均株価のROE
の水準もかなり上がってきているというのは
特筆すべきことです。
このことについては、下の[3]で再論します。
[2] NT倍率に着目します
では次に、この1週間におけるNT倍率
の変化を観てみます。
コロナショックの大底期(2020年3月)
以降では、NT倍率が史上最高値を付けた
のは、今月で3回目です。
NT倍率
・1回目 2021年3月 15.68倍
・2回目 2025年11月 15.74倍
・3回目 2026年5月 16.49倍
そして、このNT倍率というのは、
ひとたびピークアウトすると、一定の
期間は下落トレンドを維持するようです。
1回目の2021年3月のピークアウト
では、2023年9月までの2年半も下落
トレンドが続きました。
2回目の2025年11月4日のピークアウト
では、下落トレンドは2026年4月1日まで
の5ヶ月間でした。
そして、今月11日にNT倍率が史上
最高値を付けてからは、たった4日間で
NT倍率が急速に落ち込んでいますので、
今月11日に付いた16.49倍でNT倍率は
ピークアウトしたと考えてよさそうです。
NT倍率がピークアウトしたと仮定
しますと、それはどういうことを意味
するかといいますと、
「AI・半導体一極集中相場が終演を
迎えた」
または、少なくとも、
「AI・半導体一極集中相場からの
揺り戻しが始まった」
ということであろうと考えられます。
そうは言っても、AIや半導体の
成長シナリオが「終わった」とは
考えていません。
そもそも「AI」というのは、IT
技術の進化形です。
1995年12月から2000年5月にかけて
アメリカを中心に「ITバブル」という
現象が起こりました。そして、そのIT
バブルは2000年5月に弾けましたが、
IT技術はその後も進化しながら、私達
の生活に欠かせないものとして、現在も
浸透しています。
しかし、株式市場での「ITバブル」
は2000年5月に弾けました。すなわち、
IT技術そのものは進化し続けても、
度を過ぎた「ITバブル」という現象は
長続きはしないのです。
つまり、「AI」も存在し続けますし、
それは進化もしていきますが、
「過度な一極集中相場 = バブル相場」
は長くは続かないのです。
そして、「AI」の材料である「半導体」
も同じことで、過度な(または不自然な)
一極集中相場は終わりを迎えるのです。
「AI・半導体一極集中相場」が終わる
(または、一旦、小休止して揺り戻しが
起こる)としたら、ここからが、AI・
半導体関連銘柄ではない銘柄群の中で、
「業績の良い銘柄」
や
「優良企業なのに売られすぎている銘柄」
の復権相場が始まるのであろうと考えて
います。
[3] 市況展望 (執筆日時:5月18日 25時)
上の[1]で、
「ここにきて、日経平均株価のROEの水準も
かなり上がってきているというのは特筆
すべきことです。」
と述べました。
このことについて、もう一歩深掘りして
みます。
今年に入って、日経平均のPERの値
とPBRの値がかつてないほどに高水準
を維持してきた理由が、やっと顕在化して
きました。
下の<5月18日のデータ>にあります
ように、日経平均のROEの値が、遂に
「10.5%」になったのです。
日経平均のROEの値が二桁になった
ということは、つまり、日経平均採用
銘柄の企業の資本効率が非常に改善されて
きたということなのです。
ROEの値がこの水準であれば、
日経平均のPERの値が「17.40倍〜
20.90倍」だとか、日経平均のPBR
の値が「1.8倍台」だとかいうのも、
理論的にもおかしくはありません。
では以下で、5月15日のデータを
見ておきましょう。
<5月18日のデータ>
日経平均株価 −−−−−− 60,815円
日経平均のEPSの値 −− 3,495円
日経平均のPERの値 −− 17.40倍
日経平均のBPSの値 −− 33,415円
日経平均のPBRの値 −−− 1.82倍
日経平均のROEの値 −−− 10.5%
日経平均の配当利回りの値 − 1.63%
日足のRSIの値 −−− 55.93
日足のストキャの値 −− 17.96
週足のRSIの値 −−− 59.80
週足のストキャの値 −− 74.64
月足のRSIの値 −−− 77.94
月足のストキャの値 −− 64.83
ドル建て日経平均の値 −− 382.77ドル
決算発表が出揃った翌営業日の夕方
(今回の場合は5月18日の夕方)に
日経平均のEPSの改訂値が発表される
ので、今回のメルマガの完成と配信を
本日まで待っていました。
やはり、インフレが進行していること
によって、企業業績が伸張して、日経
平均のEPSの値が「3,495円」という
非常に高い水準になっています。
「3,495円」に単純に「20」をかけると
(すなわち、PERの値が20倍、または
益回りが5%とすると)、日経平均
株価の水準は7万円に限りなく近く
なります。
こうなると、いよいよ証券会社系の
エコノミストが「年末には、日経平均
株価は7万円!」と、かまびすしく
なるのが目に見えるようです。
たしかに、私も、近未来的には
日経平均株価が7万円になっても
不思議はないと考えていますが、
それが現実のものになるのは、
「今すぐではない」とも考えて
います。
その理由としては、日経平均株価
のようなマクロの指標は、急激に
変化することは稀だからです。
また、資産性の側面から考察して、
日経平均株価が7万円に到達する
ためには
・PBRの値が「2.10倍」を超えるか、
・BPSの値が「37,000円」を超えるか
のいずれかが起こらなければならず、
それは半年やそこらでは、普通は
起こらないからです。
また、この13年半の間、日経平均
株価は資産インフレの状況を継続
して、右肩上がりを続けてきました
が、
「上がっては、横ばい。上がっては、
横ばい」
という推移が続いてきました。
4月初旬から先週までは週足では
ほぼ一辺倒に上昇してきています
ので、ここからは「横ばい」になる
可能性が高そうです。
そして、目先のところでは、RSIの
値とストキャの値にも注目しなければ
いけません。
日足のRSIの値とストキャの値
(特に日足のストキャの値)は低い
ので、今週中といったような短期では
日経平均株価の反発も予想されます。
シカゴ市場の日経平均先物も、日本
時間の18日24時半の時点では、東京
市場の終値よりも400円くらい高く
なっていますが、「63,799円」の
市場最高値を抜いて、どんどん上に
上がるのは、時期尚早だと考えて
います。
もし、日経平均株価が一気に駆け
上がるようですと、それは明らかに
「AIバブル」ですので、警戒が
必要です。
週足と月足のRSIの値とストキャ
の値が、だいぶ高くなっていますので、
「当面は調整局面入りする」という
のが順当です。
ただ、これも順当に考えれば、調整
の幅はあまり大きくはならないと考え
られます。なぜならば、今年の2月末
からの「中東ショック」をこなして
きていますので、よほど想定外の
悪材料が飛び出さない限り、テクニカル
的に観て、13週移動平均線に接する
くらいまでの下落で止まりそうです。
現時点では、「13週移動平均線に
接する」水準は。「58,000円前後」
です。
「58,000円前後」ですと、下落率は
約「9.1%」ですので、これまた順当
なところです。
<今回は以上です。>
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