兜町大学教授の教え 無料メルマガ No.287 (2026年4月27日)


定期講演会 「頑張れ!前期高齢者!」の告知です


 今回は「定期講演会」について告知をさせて下さい。
 講演会の告知だけのメルマガでは大変申し訳ないので、
告知の後に、市況展望を掲載いたします。

 なお、このメルマガの市況展望に、5月1日までの
3営業日分を織り込んで、[2]の分析結果も添えて、
「有料メルマガ」として、5月1日〜5日のいずれかに、
Prof. SAKAKI塾の塾生様向けのサイトに掲載いたします。
 Prof. SAKAKI塾の塾生様は、5月分の「有料メルマガ」
を、このメルマガの続編としてお読み下さい。
 Prof. SAKAKI塾の塾生様ではない読者様は、この
メルマガを「有料メルマガ」のサンプルとしてお読み
下さい。

 なお、以下でご案内する「定期講演会」では、この
メルマガで述べるような内容について、より詳細に
お伝えしております。


[0] 「定期講演会」についてです

 来る5月24日(日)に、渋谷において定期講演会 
「頑張れ!前期高齢者!」を開催いたします。

 今年の6月8日に私も遂に「前期高齢者」になります。
そこで、今回はこんなタイトルにして、株式投資を通した
人生論についても、少し語ってみようかと考えています。

 開催時刻は、「13時30分から16時30分」です。
途中に10分程度の休憩を2回はさみまして、中身は
計2時間40分程度を予定しています。

 詳細は、当サイトの「講習会受付」のページ↓を
ご参照下さい。

http://www.prof-sakaki.com/zemi/lecture/lecture_260524.html

 このメールでも、場所と日程と料金等の要点部分を
お知らせいたします。


<以下は、開催内容の要点です>

場所:東京・渋谷「TKPガーデンシティ渋谷」
   1階 「B」

日程:5月24日(日)13時30分〜16時30分
  (10分程度の休憩2回を含む。)

予定内容:
1.市況展望
2.豊かな老後を獲得する方法
3.株式投資で負けない秘訣
4.日経平均株価が高値圏の今、狙える個別銘柄
5.質疑応答(時間が許す限り)

受講料:

基本料金 -------- 25,000円

準塾生様割引 ---- 20,000円
本塾生様割引 ---- 15,000円
VIP塾生様割引 --- 10,000円
ゼミ生様割引 ---- 10,000円


<開催内容の要点は以上です。>


 72名様の人数限定で、先着順です。

 すでに先行予約で、22名様ほどのお申し込みを
いただいておりますので、残席は「50名様」です。
 1ヶ月ほど先のことですが、先着順ですので、
お早めにお申し込み下さい。

 お申し込みは、メールにて!

 メールのタイトルを
「定期講演会 受講希望」
としていただいて、

・お名前(ふりがなも付記して下さい)
・ご住所(市区町村までで結構です。)
・ご年齢
・Prof. SAKAKI塾の塾生様か否か

を明記の上、sakaki@prof-sakaki.comまで
どうぞご一報下さい。折り返し、受付確認
のメールを差し上げます。

 この件につきましては、5月15日前後に配信
予定の無料メルマガでも再度、リマインダー
としてご案内をさせていただく予定です。


[1] 市況展望 (執筆日時:4月27日 26時)

 前回の無料メルマガ(4月16日配信)で

1.「50,688円(3月23日)」と「50,558円
 (3月31日)」に「ダブルボトム」が付いて、
 大きく切り返して現在に至ってる。

2.株式市場は今回の中東ショックからは
 もう立ち直っており、中東ショックは
 株式市場には「織り込まれた」。

3.コロナショックの時もそうでしたが、ニュース
 報道がヤイのヤイのと騒ぎ立てている間
 にも(=民衆が「恐い恐い」と思っている
 間にも)「株価は極めて理論的に」動いて
 いる。

ということをお伝えしました。

 つまり、日本の株式市場は、これから先は
中東ショックのことではなく、「企業業績」に
注目していくであろうということが重要なの
です。

 相変わらず、1年に一度くらいの頻度で
「○○ショック」が勃発して、日経平均株価が
大幅に下落するということが続いていますが、
下がり続けることはなく、大局的に観れば、
日経平均株価はむしろ上がり続けています。
 このことは、強気とか楽観からくる主観的な
発言では決してなく、数値の事実が物語る真実
です。
 日経平均株価の「年足」のチャートを過去
10年分または20年分でご覧下さい。
 過去10年分で見ますと、いくつかの横ばい
時期やショック安をはさみながら、日経平均
株価はずっと右肩上がりである、ということが
わかります。
 また、20年分で見ますと、2009年3月に
リーマンショックの大底が付き、2012年12月
までは、民主党政権下での横ばいが続きました
が、2013年初からのアベノミクス以降、やはり、
いくつかの横ばい時期やショック安をはさみ
ながら、ずっと右肩上がりである、という
ことがわかります。

 これが資産インフレのなせる業です。
 そして、このトレンドは、まだ続きます。
政府債務がGDP比で諸外国並み(すなわち、
1.0倍〜1.5倍程度)になるまで資産インフレを
止めるわけにはいかないのです。
(現在の日本政府の債務比率は「2.1倍」程度
です。)

 このように、国策的に資産インフレを起こし
続けなければならないのです。
 そうしないと、究極的にはハイパーインフレ
を起こしてしまい、政府・日銀・国民の全てが
危機的な状況になってしまうからです。


<豆知識 「対数グラフ」という概念>

 ここで、豆知識を挟みます。

 日経平均株価を過去20年分の月足で見ますと、
最近の上昇具合が、やけに急上昇したように
見えますが、これは「実は、グラフ自体が適正
ではない」と言いましょうか、錯視的な効果に
よって、急上昇したように見えてしまうという
ことなのです。

 こういった限界を克服するための技法を
「対数グラフ」といいます。
 前回のメルマガでお伝えしたように、株式
投資では「率」が重要です。
 数値が上昇する様子を「率」で表すのが
「対数グラフ」です。一方、普通の株価
チャートは、数値が上昇する様子を「率」
ではなく、「額」で表しているため、
どうしても限界(急上昇したように見えて
しまうという限界)があるのです。

<豆知識 以上です。>


 実は、アベノミクス以降の13年余りの間
にも、現在のような上昇率で株価が上昇した
ことは何度かあるのです。

 そこで、アベノミクス以降の「日経平均
株価の上昇率」のデータをお示しします。

'25/10-'26/04  44,357円−60,537円 6ヶ月で   36.5% 
'25/04-'25/10  30,792円−52,411円 6ヶ月で   70.2%
'23/12-'24/03  32,205円−41,087円 6ヶ月換算で 55.2%
 (3ヶ月で 27.6%)
'20/11-'21/02  23,096円−30,714円 6ヶ月換算で 66.0% 
 (3ヶ月で 33.0%)
'20/03-'20/06  16,358円−23,185円 6ヶ月換算で 83.4% 
 (3ヶ月で 41.7%)
'19/09-'19/12  20,554円−24,091円 6ヶ月換算で 34.4% 
 (3ヶ月で 17.2%)
'17/10-'18/01  20,363円−24,129円 6ヶ月換算で 37.0% 
 (3ヶ月で 18.5%)
'15/02-'15/05  17,271円−20,655円 6ヶ月換算で 39.2% 
 (3ヶ月で 19.6%)
'12/12-'13/05   9,376円−15,942円 6ヶ月換算で 84.0% 
 (5ヶ月で 70.0%)

 このことは、「だから、今は決して高くは
ない」とか、「もっと上がる」ということが
言いたいのでは決してありません。

 むしろその逆で、過去においても、

「このようにして大幅に上がった後には、
必ず調整局面がやってきている」

ということが真実です。
 ですから、高値警戒は決して怠れません。

 また、中東ショックによって、短期的な
調整を終えたため、これからの企業業績次第
ではここからも、もう少し上がるかもしれ
ませんが、上昇波動が続くのは、
「せいぜいあと1ヶ月程度」
ではないかと予測しています。
 と言いますのも、今回の上昇相場は、
トランプ関税ショック(2025年4月)から中東
ショック(2026年3月)まで11ヶ月も続いて
いるからです。

 さて、前回の無料メルマガの<まとめ>
のところで、「高値警戒感をもって株式市場に
対峙しなければならない」と締めくくりました。

 その後の2週間の日経平均株価を日足で
振り返りますと、2週間とは異なる様相を呈し
始めています。
 すなわち、4月16日に新高値を付けた日経
平均株価は、その後の6営業日の間も大きな
下落をすることなく、むしろ日足ベースでは
「上に抜ける三角保ち合い」の様相を呈して
います。このことは週足だけを見ていては
わからない短期的な特徴です。

 なお、この原稿のここまでの部分を書き
下ろしたのは4月26日の深夜です。そして、
このように、4月26日の時点で「上に抜ける
三角保ち合い」の様相を呈していたことが、
27日の東京市場で現実のものになり、日経
平均株価は上に抜けました。

 日経平均株価は27日に、それまでの史上
最高値である「59,332円」を1,200円ほど
上回りましたので、前回のメルマガで予想
した「二番天井を付けて下がる」という
シナリオは崩れました。
 そして、三角保ち合いを上に抜けました
ので、ここからはさらなる高値を付けに
行く展開も予想されます。

 ただし、その一方で、日経平均株価の
オシレータを見てみますと、次のように
なっており、かなり過熱感が出てきて
います。


<4月27日のデータ 1>

日足のRSIの値 −−− 80.24
日足のストキャの値 −− 70.49
週足のRSIの値 −−− 67.22
週足のストキャの値 −− 93.51
月足のRSIの値 −−− 75.23
月足のストキャの値 −− 76.21


 つまり、これから出てくる企業業績が良好
であれば、日経平均株価は短期的には高値を
さらに更新するような上昇が起こる気配も
ある反面で、需給関係からは、かなりの
過熱感が出てきていることも事実なので、
充分な注意が必要だということでもあるの
です。

 次に、日経平均のファンダメンタルズ指標
を見ておきます。


<4月27日のデータ 2>

日経平均株価 −−−−−− 60,537円
日経平均のEPSの値 −−  2,954円
日経平均のPERの値 −−  20.49倍
日経平均のBPSの値 −− 33,262円
日経平均のPBRの値 −−− 1.82倍
日経平均のROEの値 −−− 8.9%

 特筆すべきことは、第4四半期の決算が
出始めた4月23日に日経平均のEPSの値が
初めて2,900円台に乗り、27日には「2,954円」
となっていることです。
 このことによって、日経平均株価の終値が
6万円になっても、日経平均のPERの値は
「20.49倍」で、飛び抜けて高くはなって
いないというのは特徴的なことです。

 また、日経平均のBPSの値も
「33,262円」という史上最高値になっており、
資産インフレによって、企業の純資産額が
増大していることが見て取れます。
 そのため、日経平均のPBRの値も
「1.82倍」で、日経平均のPERの値と同様に、
日経平均株価が6万円になっても、飛び抜けて
高くはなっていません。

 ただ、日経平均のROEの値は、依然として
「8.9%」という低い値のままなので、外国人
投資家がこのことに気づいてしまえば、日経
平均株価の下方への水準訂正が起こっても
おかしくはありません。


[2] 市場参加者が共有している違和感

 市場参加者が共有している違和感は、

「日経平均株価は史上最高値圏にあるが、
AI・半導体関連銘柄と防衛関連銘柄の
株価だけが上がっていて、それら以外の
銘柄の株価はたいして上がっていないとか、
むしろ下がっているものも散見されるよな」

というものです。
 そこで、以下のような論理仮説を立てて
検証してみます。
 立案する論理仮説は、

「今の日経平均株価は、AI・半導体関連
銘柄と防衛関連銘柄に引っ張られている
だけで、日本株全体を正確に反映したもの
ではないのではないか」

という論理仮説です。
 これは昨今、ニュース解説などでも、よく
言われていることなのですが、このような
仮説を数理的に検証してみようというわけ
です。

 この論理仮説は、AI・半導体関連銘柄
と防衛関連銘柄の株価と、それ以外の銘柄
の株価、そして、日経平均株価の推移を対比
することで、数値的に論証可能になります。
 ですが、重大な問題は、肝心の「AI・
半導体関連銘柄」と「防衛関連銘柄」の
範囲をどこまでで区切るのかが一意的では
ないという点にあります。
(人によって、線引きが変わってしまう
ということです。)

 そこで、以下では、「AI・半導体
関連銘柄」と「防衛関連銘柄」の代表格
を「Chat GPT」に訊いてみることにしました。
 現時点の「Chat GPT」は決して万能では
なく、頻繁に間違えますが、人間的な主観が
介入しないので、敢えて「Chat GPT」に
訊いてみることとしました。

 そして、そのAI・半導体関連銘柄群と
防衛関連銘柄群の株価推移とTOPIXの
推移を比較してみます。


(1) 総論

 仮説を検証する前に、総論的なことに
ついて触れておきます。

 まず、「なぜここでTOPIXの推移
を見るのか」ですが、それは日経平均株価
が、「AI・半導体関連銘柄と防衛関連
銘柄の株価によって歪められているのでは
ないか」という仮説を検証することが今回
の目的であるため、分析の対象を日経平均
株価ではなくて、TOPIXとすることが
妥当だと考えられるからです。

 次に、TOPIXに関する論点として、
「NT倍率」について触れておかなければ
なりません。

「NT倍率」というのは、日経平均株価
(N)とTOPIX(T)の比率を表す
指標です。
 すなわち、

NT倍率 = 日経平均株価 ÷ TOPIX

です。
 この「NT倍率」の推移は、「NT倍率」
のキーワードでググっていただければ、
簡単に見ることができます。

 NT倍率の過去5年分を見ていただくと
おわかりのように、2021年4月頃から
2025年4月頃までの4年間は、NT倍率は
概ね「13.5倍〜14.8倍」でずっと推移して
いました。

 それが、2025年4月〜同年11月までの
間に急上昇して、「15.78倍」になりました。
 この上昇は、時期的には、「AI・半導体
関連銘柄」と「高市トレード」による「防衛
関連銘柄」が牽引したものと考えられます・

 そして、NT倍率のもう一つの波が、
今年の3月末から現在までの上昇波動です。
NT倍率は4月24日に。遂に「16.07倍」
まで跳ね上がりました。
 こちらは主に、「AI・半導体関連銘柄」
の株価の急回復によるところが大きいのでは
ないかと考えられます。

 こういった総論的なことだけを見るだけ
でも、AI・半導体関連銘柄と防衛関連銘柄
が異様なまでに日経平均株価を引き上げて
いる、ということがわかります。

 さて次に、各論の検証に入ります。
 各論というのは、

「AI・半導体関連銘柄群と防衛関連銘柄群
の株価推移とTOPIXの推移を比較する」

というものです。


(2-0) 各論0 〜検証の準備〜

 各論を検証する準備として、

<1> AI・半導体関連銘柄群を定義する
<2> 防衛関連銘柄群を定義する
<3> 分析対象期間を特定する

という3つの作業が必要です。
 AI・半導体関連銘柄群と防衛関連銘柄群
の定義につきましては、「Chat GPT」に
お任せしました。

 分析対象期間については、上の「(1) 総論」
で述べた「NT倍率」の推移から、最も特徴
的であった期間とします。すなわち、

(2-1) 2025年9月1日〜同年11月3日
(2-2) 2026年3月30日〜同年4月24日

です。


<1> AI・半導体関連銘柄群

「Chat GPT」が選んだ「AI・半導体関連銘柄」
の代表格の5銘柄は次の銘柄です。

東京エレクトロン
アドバンテスト
SCREEN
レーザーテック
信越化学工業


<2> 防衛関連銘柄群を定義する

「Chat GPT」が選んだ「防衛関連銘柄」の代表格
の5銘柄は次の銘柄です。

三菱重工業
川崎重工業
IHI
NEC
SUBARU

 なお、これらの10銘柄は、このメルマガに
おける分析のために選んだ銘柄であって、
これらを買うといいですよ、と推奨する意図は
ありません。


 分析対象期間別の分析結果、並びに、論理
仮説の検証結果と、そこからわかったことに
つきましては、Prof. SAKAKI塾の5月分の
「有料メルマガ」に続きます。

 ここまでを書くのに、かなりの時間を要して
しまいましたので、 日々刻々と変わる市況を
的確に反映させながら情報を配信するために、
27日の26時に、まずここまでのところを配信
しようと考えました。


<今回は以上です。>





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