「Prof. SAKAKI塾 20周年」
今回も、いつものように市況を展望しますが、
その前に、講演会に関する告知をさせて下さい。
[0] 講義と講演会の告知です
来る4月19日(土)と20日(日)に、渋谷
において「Prof. SAKAKI塾 20周年記念
講演会」を開催いたします。
今回だけは特別に、いつもの部屋を
2日分(いつもの2倍)取りましたので、
まだお席に空きはございます。
(19日は、残席が少なめです。)
開催時刻は両日共に、13時30分から
15時45分です。途中に15分の休憩を
はさみまして、中身は計2時間です。
土曜日と日曜日は、同じ内容を予定
していますので、土曜日か日曜日の
いずれか1日にご参加下さい。
詳細は、当サイトの「講習会受付」
のページ↓をご参照下さい。
http://www.prof-sakaki.com/zemi/lecture/lecture_25041920.html
この「Prof. SAKAKI塾 20周年記念講演会」
では、4月5日(土)の早稲田大学での2コマ
だけではお話しきれなかった話題もお話し
します。
また、今回は、Prof. SAKAKI塾の20周年
記念ということがメインですので、特別な
講演内容を用意しています。
20周年ということですので、この20年間
を振り返って、
・日本の株式市場と日本経済がどのように
変遷してきたか
・ネットビジネスの起業秘話
といった、これまでの講演会ではお話し
してこなかった論点についても、今回
限りの内容を用意しまして、20年間の
思いの丈をぶっちゃけトークでお話し
したいと考えております。
盛りだくさんの内容を準備しています
ので、たぶん時間が足らないくらいの
かんじになると思います。
受講料に関しましても、今回は20周年
記念ということで「通常価格とは異なる
特別割引価格」をご用意しました。
詳細は、こちら↓に掲載いたしました。
http://www.prof-sakaki.com/zemi/lecture/lecture_25041920.html
1日60名様程度の人数限定で、先着順
ですので、お早めにお申し込み下さい。
今回は、ギリギリの4月18日23時59分
まで受け付けいたしますが、19日は満席
になり次第、受け付けを締め切らせて
いただきます。
お申し込みは、メールにて!
メールのタイトルを
「20周年記念講演会 受講希望」
としていただいて、
・お名前(ふりがなも付記して下さい)
・ご希望の日程(19日か20日か)
・ご年齢
・ご住所
・Prof. SAKAKI塾の塾生様か否か
を明記の上、sakaki@prof-sakaki.comまで
どうぞご一報下さい。折り返し、受付確認
のメールを差し上げます。
[1] おかげさまで20周年!!
2025年4月16日で、Prof. SAKAKI塾は
満20周年を迎えます。
個人的なことで恐縮ではございますが、
4月16日は私の最愛の母の命日でもあります。
毎年この時期になると、亡き母のことを
思い出しながら、Prof.SAKAKI塾の創立
記念日を祝っています。亡き母が、いつも
私とProf. SAKAKI塾の背中を押してくれて
いるのだと思っています。
20年もの長い間続けてくることができ
ましたのは、ひとえに皆様のおかげです。
20年というのは長いようですが、過ぎて
しまうと短いものです。その間に、リーマン
ショックや東日本大震災を経て、2012年12月
までの民主党政権下での暗い株価低迷の時期
を経験してきています。
また、2020年2月〜3月にはコロナショック
も経験しました。
そして、2024年8月には「植田ショック」
がありましたし、2025年4月の現在は、
「トランプ関税ショック」の真っ最中です。
Prof. SAKAKI塾にはそれらの苦難を乗り
越えてきたという歴史と実績があります。
昨今のように、先行き不透明な時だから
こそ、「投資助言」という仕事に意義が
あるのではないかと感じており、20年を
過ぎてなお、やり甲斐を感じている今日
この頃です。
Prof. SAKAKI塾の業種は、「投資顧問業」
です。兜町(=株式市場)は「生き馬の目
を抜く世界」なので、「投資顧問業」は
短命なところが多いと聞きます。
そういった中にあって、Prof. SAKAKI塾
が20年も続けてこられたのは、ひとえに
「皆様のおかげ」であり、重ねて感謝申し
上げます。
毎年この時期になると、本当に「皆様の
おかげでここまでやってこられているのだ」
と痛感しますので、毎年同じことを書いて
しまいます。
これからも「皆様の笑顔を求めて、有益な
情報を提供する」という初心を常に忘れる
ことなく、ファイナンシャル教育の普及に
微力ながら一助となればと思っております。
今後もじっくりと取り組んで参りますので、
皆様のご厚情を賜りますよう、宜しくお願い
いたします。
<この文面は、当サイトの TOP PAGE にも
掲載いたします。>
[2] 市況展望(執筆日時:4月12日 25時)
(1) 過去1ヶ月を振り返ります
過去およそ1ヶ月の日経平均株価は、
3月11日に「35,987円」の安値が付いた
後の3月26日に「38,220円」が付いたのが
高値となりました。
その後、下落を開始した日経平均株価は
3月31日から4月2日までは「35,500円
前後」で下げ止まっていましたが、4月
3日に35,000円を割るや、一気に下落し、
4月7日には遂に、昨年8月の「植田
ショック」の時の安値(31,156円)を瞬間
的に割り込みました。ザラ場の最安値は
「30,792円」に達し、その日は終値でも
「31,136円」でした。
終値ベースでも、「植田ショック」の
日の終値(31,458円)を割り込みましたが、
さすがにそれで、当面は底を打ったよう
です。
4月5日に早稲田大学に登壇した際に、
「週明けには、植田ショックの時の安値
である『31,150円前後』を付けると思い
ますが、それが『二番底』になります
ので、底打ちして反転するでしょう。
なので、週明けには狼狽売りはしないで
下さい」
とお話ししたのですが、これまでの
ところでは、その予測通りの展開に
なっています。
ただし、早稲田大学でこれをお話し
した際には、その続きもありまして、
それは次のようなことです。
「来週は、植田ショックの時と同じ
形状の『長い下ヒゲの週足』になる
と思いますので、週末には4月4日
と同じくらいの水準まで戻るでしょう。
ですから、『1週間の辛抱」ですが、
今回の場合は(植田ショックの時の
ような、『明かな人為的なミス』と
いうものではなくて、)トランプ政策
への不安感と不透明感が下落の要因
ですから、植田ショックの時のように
すぐに(=2週間で)元通りの水準に
戻るというような迅速な戻りは期待
できないかもしれません。」
この見立ては、4月5日から1週間
経った現在も変わっていません。
[3] 株価の戻りが緩やかなものになる
ということの根拠
これからの株価の戻りは緩やかな
ものになる可能性が高いと予想する
根拠は、主に次の2つです。
・現在の株価下落の要因である
「トランプ政策への不安感と不透明感」
が、まだ持続するから。
・今月下旬から5月中旬にかけて
企業業績の発表がありますが、
「先行きの不透明感」を理由に、
大企業が利益予測をコンサバで
控えめな利益予想を出してくる
可能性があるから。
(「コンサバな」=「コンサーバティブ
な」=保守的な)
これらの要因は、これから1週間や
2週間では払拭されないので、日経
平均株価は、向こう1ヶ月ほどは
(=5月中旬に企業業績が出揃うまでは)
グズグズした株価推移になるだろうと
考えられるのです。
そして、ここでの想定通り、企業の
業績予想がコンサバなものになれば、
5月中旬に企業業績が出揃った時点
から、6月の中旬辺りまでにかけて、
再び下落を開始する可能性があります。
市場参加者が、そういった不安材料
を抱えているので、戻りが緩やかなもの
になってしまうのです。
向こう1ヶ月間に示現するであろう
戻り高値は、たぶん「35,000円〜35,500円」
の水準まででしょう。
この水準を予想する根拠は、
「株価が下方に水準訂正をした後の
戻り高値は、下方に水準訂正をする
前の安値まで」
という「経験則」が主なものです。
今回の大幅下落が示現する前の安値
水準が「35,000円〜35,500円」でした
ので、戻り高値の水準は、「35,000円
〜35,500円」でしょう、というわけです。
また、この「経験則」の根拠になる
のは、
「株価が下方に水準訂正をする前の
安値まで戻ると、『戻り待ちの売り』
が出やすくなり、その水準で上昇が
止まりやすくなるから」
だと考えています。
なお、ここでの予想に反して、堅調な
企業業績が公表された場合は、それを
反映して、日経平均株価は元通りの水準、
すなわち「36,000円〜40,000円」といった
水準に回帰していくでしょうけれども、
現時点では、それは望み薄であるという
感触をもっています。
[4] バカげた動きに翻弄されないように!
今回の「トランプ関税」でもそうですし、
コロナの時もそうでしたが、事前に悪材料
がわかっていても、株式市場というのは、
なぜか、それが歴然と判明してから、より
大きな反応を示すことが多いようです。
「そんなこと、事前にわかっとったやん!」
ということでも、事実が判明してから
反応が出ることが多いのです。
「株価は将来を映す鏡だ」などといわれて
いますが、実際には、すでにわかっていた
こと(=過去のこと)が現実になってから
ビビって下がったり、喜んで上がったり
することが多いのです。
しかしながら、そういったバカみたいな
動きに翻弄されることなく、ものごとの
本質を見据えて、じっくりと腰を落ち着けて
株式市場に臨むべきだと考えています。
[5] 緩やかな戻りの後の展開
上で、向こう1ヶ月(=5月中旬まで)
は緩やかな戻り歩調になると予想しました。
そして、その後は、企業業績次第では
ありますが、上で予想したように、企業の
予想利益がコンサバで、奮わなかった場合
には、日経平均株価は再度、大幅に下落
する可能性があります。
そこで以下では、次の安値について、
最悲観から、最楽観までのケースを
考えていきます。
それに当たって、植田ショックと
今回の関税ショックの時の安値を再度
お示しします。
・植田ショックの安値 −− 31,156円
・関税ショックの安値 −− 30,792円
(1) 最悲観のケース
植田ショックの安値(31,156円)と
関税ショックの安値(30,792円)を
直線的に結んだ延長線上の安値が
付くケースが、最悲観のケースです。
それは、およそ「30,500円前後」
です。
今回の下落でも、4月6日と7日の
シカゴ市場の日経平均先物市場では
「30,380円」と「30,485円」が示現して
いますから、「30,500円前後」が東京
市場で示現しても、あまり強い違和感は
ありません。
ただ、この株価水準になった場合は、
指標的に観ても、さすがにかなり低く
なっているはずですから、これは日本
の企業業績を筆頭にして、トランプの
関税政策や為替相場といった多くの
側面が、全て裏目に出た場合の最悲観
のケースです。
(2) 悲観のケース
今回の関税ショックの安値である
「30,792円前後」の安値が、6月中に
付くというのが、悲観のケースです。
これは、4月7日に付いた最安値の
「二番底」が付くというパターンです。
こうなるのは、ここで想定したように、
企業業績が振るわなかった場合です。
4月11日現在の日経平均のEPSの
値は「2,486円」ですが、これが2割
ほど落ち込んで、「2,000円」くらいに
なってしまえば、PERの値が(益回り
から算出する適正水準である)「15.5倍」
でも、日経平均株価の適正な水準は、
(2,000円 × 15.5倍 =)「31,000円」
となってしまうため、「30,792円前後」
の安値が再び付くというのも、あながち、
理論的な水準からかけ離れているわけ
ではないということになります。
ただし、PBRの側面から考えた場合、
日経平均株価が31,000円ですと、PBR
の値は「1.14倍」となってしまうため、
適正とはいえない水準です。
(現時点の日経平均のBPSの値は、
およそ「27,000円」です。)
仮に、EPSの値が「2,000円」くらい
になってしまって、ROEの値が「7.4%」
まで低下したとしましても、「向こう
たったの3年分」の期待収益で換算しても、
PBRの値は「1.24倍」が適正です。
1.074 × 1.074 × 1.074 = 1.2388
そうすると、適正な株価水準は、
27,000円 × 1.24 = 33,480円
となって、やはり「31,000円割れ」と
いうのは、かなり悲観的に観ても
「安すぎる」ということになります。
ですから、「31,000円割れ」という
株価水準は、長続きはしないはずです。
(3) 楽観のケース
今回の安値である「30,792円」と
いう安値は、植田ショックの時の
安値(31,156円)よりも364円低いです
が、これが「植田ショック以後の
二番底」であると考えれば、もう
「30,792円」よりも低い安値は付き
そうもないか、付いても「31,150円
前後」までであろう、ということも
考えられます。
4月7日の最安値で、かなりの
程度まで悪材料を織り込んだと考え
れば、6月中に安値が再来しても、
「驚くような安値は、もう示現しない」
と考えてもよさそうです。
(4) 最楽観のケース
これは、企業業績が想定よりも
落ち込まない場合に起こりうる
ケースです。また、このケースが
現実化するためには、為替レートも
現在までの「1ドル=143円」を割ら
ない程度の円高にしかならない、
という条件が付されます。
国内外のインフレを背景にして、
企業の売上高が伸びて、(インフレが
進む国の通貨は安くなりますので)
為替にも円安圧力がかかれば、この
最楽観のケースも想定の範囲内と
なります。
最楽観のケースでは、植田ショック
の時がそうであったように、日経平均
株価が再度下落に転じても、
「最安値が付いた日の始値を割らない」
というパターンが想定されます。
そして、「最安値が付いた日の始値」
というのは、今回の場合、「33,154円」
なので、6月中に再度、下落基調に
なっても、「33,150円前後」で下げ
止まるという想定です。
(5) まとめ
以上の4つのパターンのいずれになる
のかは、上の[2]で述べた懸念要因、
すなわち、
・トランプ政策への不安感と不透明感
と
・企業業績の発表内容
に依存することになるでしょう。
[6] 今年の夏または秋以降は株高
今年の6月中に再び安値が付くと
しましても、その後は、株高になる
可能性が高いと予想しています。
その根拠は、次の2つです。
(1) 企業のコンサバな姿勢が解消されて、
企業業績が伸びる可能性があるから
(2) トランプが株高政策へ舵を切るから
これらについて解説します。
(1) コンサバ解消で、企業業績が伸びる
可能性がある
上で述べたように、4月下旬から5月
中旬の企業業績の発表時には、まだ先行き
に対する不透明感が強い上に、トランプ
大統領の出方が詠み切れてていないので、
企業は先行きに対してコンサバな姿勢を
打ち出さざるを得ないでしょうが、今年
の夏または秋以降には、トランプ大統領
の行動パターンもある程度わかってくる
でしょう。
また、現在もすでにそうであるように、
トランプの関税政策によって、株価が
急落したり、アメリカの債券市場が急落
(=米国債の金利が急上昇)したりすると、
トランプ大統領は手のひらを返す(関税
の発動を90日間停止する)ということ
なども、経験を積んでわかってきます。
そういう過程を経ることで、過度な
不安や過度にコンサバな姿勢が和らぎ、
企業業績が上方に修正される可能性が
あるのではないかと考えています。
もちろん、これは「可能性の問題」
ですので、必ずしもそうなるという
ことではありませんが、今年の夏または
秋以降には、現在よりは事態が好転して
いる可能性は充分に高いと考えられます。
(2) トランプが株高政策へ舵を切るから
トランプ大統領は、とにかく来年の
中間選挙で勝ちたいですから、株価の
大幅な下落は避けようとします。
今回だって、株価が急落するとみるや、
手のひらを返しました。そこから観ても、
中間選挙には是が非でも勝ちたい、という
ことが見え見えです。
アメリカの個人は日本人とは比較に
ならないほど高い割合で、個人資産を
株式で保有しています。ですから、
NYダウと政権の支持率は強い正の
連動性があります。
そのようなことを背景にして、来年
の中間選挙に向けて、トランプ大統領は
「株価を上げたい(=支持率を上げたい)」
のです。
ただし、株価というのはむやみには
上がらないので、来年の中間選挙に
向けて株価を上げたいという場合には、
背に腹は替えられないので、まずは
「株価を下げさせたい」のです。
それが今の株安の原因です。
トランプは、わざと株価を下げさせて
いるのです。来年の秋に向けて、
「株価が上がった!」
という印象を強めるためには、今は
ヤバくならない程度に、株価は下がって
欲しいのです。
(ヤバくなりかけたので、「関税発動
の90日間停止」を発表したのです。)
来年の11月に株価がピークになる
ようにするためには、逆算して今年の
夏か、遅くても秋には、株価が明らかに
底打ち反転するような政策を打ち出して
くるでしょう。
であれば、今から数ヶ月は「我慢の時」
でしょう。どこで底を打つかはトランプ
にもわからないことですから。
では最後に、現時点における各種の
指標を見ておきましょう。
[7] 4月11日時点の各種の指標
日経平均株価のファンダメンタルズ
指標とテクニカル指標を簡潔に概観
します。
(「ストキャスティクス」を「ストキャ」
と略して表記します。)
<4月11日のデータ>
日経平均株価 −−−−−− 33,585円
日経平均のEPSの値 −− 2,486円
日経平均のPERの値 −− 13.51倍
日経平均のBPSの値 −− 27,085円
日経平均のPBRの値 −−− 1.24倍
日経平均のROEの値 −−− 9.2%
日足のRSIの値 −−− 36.24
日足のストキャの値 −− 72.60
週足のRSIの値 −−− 22.76
週足のストキャの値 −− 37.60
ドル建て日経平均株価 −− 233.34ドル
<コメント>
この4月11日のデータからは次の
ようなことが考えられます。
<1> 日経平均のEPSの値とPERの値
日経平均のEPSの値は「2,486円」で、
これはかなり好調な値です。
ただし、トランプ関税の影響が本格化
してくると、企業業績(EPSの値)は
落ち込むと考えられているため、PER
の値が低くなっているのだと考えています。
こういう時には、PERの値は説明力を
失います。
<2> 日経平均のBPS・PBR・
ROEの値
一方で、PBRの値は今のような時期
でも、一定の説明力を保持し続けます。
PBRの値は分母がBPSの値であり、
BPSの値は企業業績悪化の影響を受け
にくいからです。
上の[5]の(2)で述べたように、PBR
の値は少なくとも「1.24倍」はないと
おかしいですし、過去1年間のPBRの値
の平均値は「1.42倍」です。
世界経済が正常化して、株価に一定の
先高感が生まれた段階では、たとえば
「1.24倍」と「1.42倍」の中間値である
「1.33倍」くらいまでは水準訂正される
可能性が高いです。この「1.33倍」という
のは、平常時においては、最も控えめに
観た値です。
BPSの値が現在のままの「約27,000円」
だと仮定しても、PBRの値が「1.33倍」
まで戻れば、日経平均株価の水準は、
およそ「35,900円」になります。
27,000円 × 1.33倍 = 35,910円
PBRの値が、過去1年間の平均値
である「1.42倍」まで戻れば、日経
平均株価は「38,300円前後」まで戻る
ということになります。
27,000円 × 1.42倍 = 38,340円
<3> RSIとストキャの値
RSIとストキャの値は、日足の
ストキャの値(72.60)を除いて、
かなり低いです。
日足のストキャの値が高いのは、
4月7日から11日にかけて、日経平均
株価が急速に上昇したからです。
ストキャの値は、変化に対して敏感に
反応する性質のものだからです。
<4> ドル建て日経平均株価
ドル建て日経平均株価は、ドルを
基軸とする外国人投資家の目線から
見た日経平均株価です。
4月11日の終値は「233.34ドル」
となっており、4月7日から始まった
週のドル建て日経平均株価の最安値は
「211.21ドル」です。
これは植田ショックの時の最安値の
「217.16ドル」を下回っています。
<まとめ>
日経平均株価は最高値(42,426円)
から「27.4%」も下落しています。
この下落率は、アベノミクス以降の
12年4ヶ月で「2番目」の大きさです。
(1番目はコロナショックの「32.1%」)
このようなことからも、日経平均
株価が、
「30,500円以下に下がって、そのまま
ということは、ありそうもない」
と考えられますので、現在のような
33,000円台の水準では、
「買いはあっても、売りは無し」
です。
過度な悲観と過度な楽観こそが、
最大の悲劇を生むのです。
<今回は以上です。>
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